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住まいづくり-永住住宅へのこだわり

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01.地盤・基礎
永住住宅へのこだわり

地盤調査

「スウェーデン式サウンディング方式」の試験により地盤調査をしています。

建物を建てる上で、最も重要な部分に地盤の強度があります。住宅を支えている基礎を支えるのが地盤です。この部分の品質をおろそかにすると、建物の不同沈下による基礎の亀裂や床の傾きなどの欠陥の原因になります。

スウェーデン式サウンディング試験

スウェーデン式サウンディング試験とは名称の通りスウェーデンの国有鉄道が1917年頃に不良地盤の実態調査として採用し、その後スカンジナビア諸国で広く普及した調査を、1954年建設省が堤防の地盤調査として採用したのが始まりです。
スクリューポイントを取り付けたロッドの東部に、100kgまでの荷重を加えて貫入を測り、貫入が止まったらハンドルに回転を加えて地中にねじ込み、1mねじ込むのに必要な半回転数を測定する方法です。

現在住宅で最も行われている調査方法です。一つの建物に対し調査します。その調査結果から地中の支持層の様子を確認して基礎工事の判定を行います。

地盤補強について

地盤調査した上でその土地の地盤に応じて補強工事を行なっています。

不同沈下を防ぐための地盤補強工事を行います。地盤の補強工事は、一般的に表層地盤改良工法、湿式柱状改良工法(摩擦杭)、支持杭工事の3つに分類されます。多くは表層地盤改良工法を採用しています。表層地盤改良工法が望ましい現場は基礎直下1~2mが軟弱な状況で、その軟弱層以深が安定層である地盤に適応されます。

【表層改良工法】

  1. ① 軟弱層を取り除く
  2. ② 取り除いた土に固化材を添加しよく攪拌する
  3. ③ 固化材を添加した土を埋め戻す
  4. ④ ローラーにて転圧を行う
  5. ⑤ 設計の基礎深度まで②③④を繰り返す
  6. ※その土地の地盤により、工事内容や手順などは変わります。

【湿式柱状改良工法】

軟弱地盤が中間的に存在する場合、その地盤を掘削機械で掘削しながらセメント系固化材を注入し、地中に柱を造ります。地盤中に、特に支持層を必要としない柱状の改良杭を構築するもので、現地盤にセメントミルク(軟弱地盤用のセメント系固化材をミルク状にしたスラリー)を注入、攪拌することによって、所定の強度を持つ複合地盤を作りあげる工事です。

基礎工事

べた基礎です。

地面の上に鉄筋コンクリートで基礎をつくるという仕様です。耐震性の向上として、地盤と基礎が一体化し、従来の布基礎に比べ安定感に優れています。

建物の重さや積載荷重を分散して、均一に受ける構造なので地盤への負荷が軽減し、不同沈下防止としても優れています。従来の布基礎の様に床下が土ではなく、床下に湿気が上がってこないため、シロアリ被害を防止できます。基礎は鉄筋を縦横に配筋していきます。この鉄筋の間隔やコンクリートの厚さは構造計算によってそれぞれの建物にあわせて計画されます。

以前は床下通気用の開口を基礎に開けるのが一般的でしたが、現在では基礎の立ち上がり部分の欠き込みがなく、強度を減じることもない基礎パッキンを採用しています。加えて基礎と土台の縁を切ることによって、基礎コンクリートから出る水分を土台に伝えません。この基礎パッキン工法では、建物全周から、さらに内部の基礎の上部でも空気が流れて換気面でも大変効果的です。

湿気対策について

「通気工法」と「キソパッキン工法」を採用しています。

【通気工法】

室内と室外の温度差が起きる外壁内部。目に見えないこの部分には、温度差による結露(壁体内結露)が発生しやすくなります。結露は、腐朽菌やシロアリなど、重要な構造材にダメージを与える原因になることがあります。また、健康を害するカビやダニの発生をひきおこすことがあります。これらを解決するため第一建設では通気工法を採用。壁の中の通気層を新鮮な空気が流れるテクノロジーは、壁の中の湿気を屋外に排出し、構造性能をいつもベストな状態にたもちつづけます。

「床下の換気を良くすると、外の冷たい空気が床下に入ってきて、室内が寒くなるのでは?」そんな心配は不要です。湿気を残らず排湿することで床断熱材の乾燥状態をキープ。断熱効果を維持し、室内温度を快適に保ちます。

  • ※キソパッキング工法は建設省における「住機能高度化推進プロジェクト」の一環として進められているCHS(センチュリーハウジングシステム)の床通気構法として採用されており、公庫融資における耐久性向上工事を上回る仕様として実用化されております。
  • ※在来工法(公庫標準仕様)の場合にも法令に支障なく適用できます。

【キソパッキング構法】

地面からの湿気を防ぐため、土壌処理後、防湿シートを敷き、鉄筋コンクリートによるベタ基礎を施工しています。その上で、床下の換気量を高めるキソパッキング工法を採用しています。基礎パッキン工法とは厚さ20mmのパッキンを基礎と土台の間にはさむもので、このパッキンを設置することにより土台下端の通気がよくなり、全周通気とする工法です。

土台について

防腐処理を施した材料で、なおかつ乾燥土台である
「BMドライスケヤーベイマツ」「ひのき」「セルボP」(および同等品)を採用しています。

BMドライスケヤーベイマツの素材は、人工乾燥剤にAAC系薬剤「ペンタキュアーBM」を加圧注入し再度乾燥させ製品化した、防腐・防蟻処理材です。注入される薬剤のペンタキュアーBMの主成分は、ヤシ油を原料とする第4級アンモニウム塩と、化粧品基材にも使用されている安全なポリアルキレングリコールです。人体に対する安全性が高く、VOCについての問題もありません。
※VOCとは、ホルムアルデヒド・トルエン・キシレンといった揮発性有機化合物のことをさします。

住宅の性能表示基準(木造)の「劣化の軽減に関する評価基準・等級2の仕様」と住宅金融公庫の共通仕様書は整合性が図られており、従来は防腐剤の塗布でも住宅金融公庫の土台として使用できました。現在は、土台は住宅の等級に関わらず、JAS K3相当以上(北海道、青森のみK2)の防腐処理を施すか、ヒノキ、ヒバ等耐久性の高い材料を使用しなければなりません。それらを受けて第一建設では、上記の土台を採用しています。