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住まいづくり-永住住宅へのこだわり

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04. 耐震制震住宅
永住住宅へのこだわり

超制震住宅について

動画で超制震住宅を紹介いたします

地震に強い住宅は中身が違います

第一建設では地震の揺れを科学する
アイディールブレーン株式会社の
制震テープを採用しています。

制震テープ pdf

超制震住宅 Q&A

「超制震住宅」の制震構造・商品性能などについて、お問い合わせの多い質問をQ&Aとして整理しました。

なぜ「超」制震住宅なのですか?

他社の制震住宅は、1階のみ、2~12ヶ所の制震装置を部分的に配置しているだけです。これらに比べ、超制震住宅は住宅の構造体に非常に大量の制震テープを挟み込み、家全体で地震エネルギーを熱エネルギーに変換し揺れ幅を大幅に低減します。だから「超」制震住宅なのです。

「制震テープ」ってどんなものですか?

制震テープは、清水建設(株)と大手化学メーカーが共同開発した粘弾性体という材料を両面テープ状に加工したものです。

もともとビル用の制震装置(粘弾性ダンパーの材料として長期耐久性とエネルギー吸収性能に着目して開発されました。

ビル用は鋼板の隙間に直接粘弾性体を注入し、制震装置化しますが、住宅用には不向きなので、テープ状に加工した粘弾性体を軸材と面材に挟む形に改良した結果、施工性が大幅に向上し、高い性能はそのまま、ほとんどの住宅夕イ プに対応できるようになりました。

超制震住宅と他の制震住宅の違いは?
  1. 地震による変形を、壁紙が破れないぐらい小さな層間変形(約20mm)以下に抑えられます。他社の制震住宅は、筋交いが折れた後(層間変形で約40mm以上)機能するものもあります。
  2. 他の制震住宅と比べ、地震エネルギー吸収材(粘弾性体)を多量に使うため、地震エネルギーを熱エネルギーに変換する能力が格段に高い。(10倍~100倍)。
  3. 制震として機能するためには、層間変位を集める部材とエネルギーを吸収する部材の2つが必要です。他社の制震装置は集める部材に大半の費用をかけますが、超制震住宅では集める部材が家そのものなので、吸収する部材の制震テープだけで済みます。

※2006年実施の(独)防災科学技術研究所大型耐震実験施設での実物大住宅振動実験結果

ネジ・釘で柱・梁や壁材を固定すると、制震テープは効かないのでは?

建築基準法で想定している1度だけの地震ならネジ・釘で十分です。しかし1995年の兵庫県南部地震は想定の1.8倍、 2004年の新潟県中越地震は想定の2.1倍、 2005年の福岡県西方沖地震は想定の 1.6倍と、次々と建築基準法の想定を越える地震が起きています。

これらの大地震時にはネジ・釘が緩んだり抜けたりして、地震の度にどんどん弱くなっていきます。これらの緩んだネジ・釘の力を制震テープが全てバトンタッチして、家の強さを維持する仕組みとなっています。

他社の制震は1階にしか部材を取り付けません。しかし「超制震住宅」は2階、3階にも制震テープを配置します。これはムダではありませんか?

1階にだけ制震装置を取り付けた場合、大地震の際、かえって2階が危険になります。

超高層建築と同じように、住宅の振動解析(地震のシミュレーション)を行うと、1階だけの制震の場合、2F以上の部分が、かえって大きな加速度(地震の影響)を受けることが明らかになっています。

制震テープで、筋交いや耐力壁を減らせますか?

実際は、石膏ボード1枚に制震テープを挟むと、約2.5枚分くらいの強度になります。しかし、制震テープのように変形速度に応じて強度が変化する部材は計算が難しく、また、建築基準法には制震性能を評価する仕組みがないため、基準法に則った新築の構造設計からは計算外と見なされています。このため、筋交いや耐力壁を減らすことができません。

ただ、耐震改修(補強)の設計においては、(財)日本建築防災協会の技術評価を取得すれば、構造計算 に取り入れることが可能であり、評価取得済の制震部材を使うことで筋交いや耐力壁を減らすことができます。制震テープは2007年7月23日付でこの技術評価を取得しています。これにより、各地方自治体が設けている耐震補強工事助成金も受けられることになりました。

地震後の補修、点検は必要ですか?
これまでの大地震(兵庫県南部地震新潟県中越地震など)程度以下なら、壁紙も破れないほどですので、点検は不要です。ただし、万一の、壁紙が破れるほどの巨大地震に遭われた後は、外壁や内壁が柱から外れて浮いていないかどうか調べてください。
超制震住宅のシックハウス問題は?
材料となる制震テープには、厚生労働省より指定されているシックハウスの原因物質は切含まれていません。もちろん、いやな臭いもありません。
何回も地震が続いたら、性能は低下しますか?
余震が何十回続いても、制震テープは新築時の粘り強さを保ち、振動エネルギーを熱エネルギーに変えて、 揺れ幅を最大80%低減します。
火災時の問題はありませんか?

制震テープ自身は耐火材料ではありませんが、軸財と面材の間に強く挟まれており酸素の供給がないので、建物が燃えやすくなることはありません。

分厚い本が燃えても表面だけ黒く焼け、中は燃えていないのと同じ原理です。

制震効果以外のメリットは?

制震テープは、地震対策以外に、交通振動による揺れの低減隣の部屋との遮音性、気密性の向上が確認されています。

制震テープの耐久性は?

一般に、劣化する要因は3つあるとされています。紫外線劣化、酸化劣化、熱劣化です。制震テープは軸材と面材の間に挟まれ、紫外線に直接当たることがなく、空気に触れることもないため、紫外線劣化、 酸化劣化ともに無視できるレベルです。

熱劣化について、アレニウス法による促進実験で110年以上の耐久性があることを確認しています。

両面テープなんて弱そうですが、大丈夫ですか?

通常のテープとは成分から全く違うものです。挟んだテープをすらし、地震エネルギーを吸収する方法により強靭な力を発揮します。また、テープには平均的に力が作用するので、なかなか破れません。

建物全体が粘り強く体質改善され、全く異なる構造体として生まれ変わります。

耐震、免震、制震は何が違うのですか?
耐震
金物、ボルト、筋交い、 構造用合板などを使って強度だけで地震に抵抗します。一旦その強度を超えるとカタカタに緩みます。
免震
他の2 つとは全く異なり、建物の下に免震層を介在させることによって、地面の揺れから免れますが敷地が限定され、膨大なコストを要します。
制震
耐震でカタカタになった後を粘り強さで補うもので、耐震よりワンランク上のものになります。言い換えると制震は粘り強さで地震のエネルギー(揺れ)を吸収して、建物の損傷と変形を減らします。

制震ハイブリッド工法紹介(オプション)

  • 震災の教訓から、命を守る上で重要な建築工法「制震ハイブリッド工法」をご紹介いたします

  • 「制震ハイブリッド工法」で建てた家での地震に対する性能実験をご紹介いたします。

こちらで「地震に強いダイイチの複合工法」を紹介しています。

屋根材について

地震のとき、屋根は軽いほうが建物の揺れが小さいです

軽い屋根の減震効果を、あなたの住まいにも。

世界で起こる地震の約10%が発生しているといわれ、震度5弱以上の強い揺れが10日に1度の割合※で起きている国・日本。

近い将来、自分の街にも大地震が起こるかもしれない・・・。いまの日本の状況では、多くの人がそう感じているのではないでしょうか。残念ながら、現在の科学の力では地震の発生を防ぐことはできません。しかし、地震による被害を小さくするための「手立て」は、確実に存在します。

KMEWが提案する「屋根で減震」も、そのひとつ。それは、住まいの屋根を「軽い屋根」にすることによって、地震による建物の揺れを小さくするという、屋根で行う耐震化対策。

あなたがいまお住まいの家にも、これから建てる新しい住まいにも、きっと屋根はあるはずです。地震に負けない安全・安心な住まいづくりのために、ぜひ、軽い屋根が生みだす「減震効果」を、あなたの住まいにも取り入れていただきたいと思います。

※気象庁「震度データベース」(期間:2004年7月1日~2005年6月30日)

なぜ、地震には「軽い屋根」が有効なのか。そのメカニズムをご紹介します。

地震のとき、建物の揺れは地面の揺れより約2.5~3倍ほど、大きくなります。

一般的に、地面の揺れの大きさは「地動加速度」と呼ばれ、その地面の揺れを受けて建物が揺れる大きさは「応答加速度」と呼ばれています。通常、建物の揺れは地面の揺れより約2.5~3倍ほど大きくなるといわれています。

  • ■地震による建物への負荷は、建物の重さに比例して増大するので、屋根が重いとその分、揺れは大きくなります。
  • ■さらに、屋根が重いと建物の重心が高くなるので、揺れはいっそう大きくなります。

軽い屋根の減震効果<1>

建物の重量を軽く

地震のときに建物にかかる力の大きさは、「建物の重さ×地震の加速度(gal)」でもとめることができます。つまり、同じ建物、同じ地震の大きさであっても、屋根の重さが違うと、その分の重さに比例した余分な力が建物に加わることになります。

たとえば、粘土瓦(重い屋根)と平板ストレート(軽い屋根)の比較では、約30坪の屋根面積で約3.7tもの違いが生まれます。屋根を軽くすること。それは、地震の際の建物にかかる力を小さくすることにつながります。

軽い屋根の減震効果<2>

建物の重心を低く

通常、一般住宅などの背の低い建物は、背の高いビルに比べ、揺れ幅は小さく、揺れる速度も早いのが特徴。しかし、屋根が重く、重心が高い位置にあれば、揺れ幅は大きくなり、ゆっくりと揺れるようになります。

振り子の原理と同じで、建物が揺れると元に戻ろうとする力にさらに重さが加わり、それを繰り返すことでいっそう建物への負担が大きくなっていきます。

屋根を軽くすること。それは、地震の際の建物の揺れ幅を小さくすることにつながります。

「軽い屋根」は、耐震・免震・制震構造のどの建物にも有効です。

現在、耐震住宅と呼ばれるものには建物の構造からみて、「耐震構造」「免震構造」「制震構造」の3つがあります。

耐震構造は、建物全体で地震の揺れに耐える構造。

免震構造、制震構造はそれぞれ、建物に伝わる地震の力を「減らす」「吸収する」ものです。

地震の揺れに対する耐え方は違いますが、どの構造であっても、建物には地震の力が伝わり、建物の重量や重心の位置によって揺れ方に影響を受けます。

屋根を軽くすることで生まれる「減震効果」は、耐震、免震、制震構造のどの建物においても発揮されます。